[SML 7239] シンポジウム「ソフトウェア技術と哲学」
AOKI Atsushi
aoki @ sra.co.jp
2006年 11月 17日 (金) 15:11:58 JST
青木です。
来週の水曜日に「ソフトウェア技術と哲学」というシンポジウムが
あります。こちらも参加費無料です。
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R2D2 (AOKI Atsushi) http://www.sra.co.jp/people/aoki/
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「ソフトウェア技術と哲学」シンポジウム
主催: 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系
「組木2プロジェクト」
日時: 2006年11月22日(水) 14:30-17:30 (定員:200名、参加費無料))
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館ホール
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyoyo/map.html
このたび、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の Dines Bjorner 先生、
落水先生、(株)SRA先端技術研究所(SRA-KTL)の岸田さんをお招きし、
下記プログラムにてシンポジウムを開催いたします。
皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
また、シンポジウム終了後、有料(5,000円)ではありますが、懇親会を
行います。
ご都合がよろしければ、こちらへもご参加くださいますよう、お願いいた
します。
参加申込みの連絡先・申込み書は末尾にありますので、こちらをご参照の
上、お申込みください。
<< プログラム >>
14:00-14:30 受付
1. 14:30-15:30 司会:二木厚吉(JAIST)
“The Triptych Process Model Process Assessment and Improvement”
Prof.Dines Bjorner (Techn. Univ. of Denmark/JAIST),
The triptych approach to software engineering proceeds on the basis of
carefully monitored and controlled possibly iterated progression through
domain engineering and requirements engineering to software design.
In this talk I will outline these three phases, show the many stages of
development within each and also indicate the many steps within each
stage. We will ever so briefly touch upon informal narration and formal
description (prescription and specification) of domains (requirements
and software designs), and the verification (theorem proving, model
checking and testing) and validation of domain descriptions
(requirements prescriptions and their relations to domain descriptions,
as well as the software design specifications and their relations to
requirements prescriptions).
The importance of process management and its relations to software
process assessment (SPA) and software process improvement (SPI) will
then be underscored. Our measuring “stick” is that set up by Watts
Humphrey's capability maturity model (CMM). We will suggest and discuss
seven assessment and eight improvement categories.
In closing we will have some few words to say about software procurement.
15:30-16:00 休憩
2. 16:00-17:30 司会:玉井哲雄(東大)
「ソフトウェア工学への期待と課題」 落水浩一郎(JAIST)
ソフトウェア工学はその誕生以来,ソフトウェア開発方法論とソフトウェアプロ
セスモデル,言語と環境,プロジェクト管理技術などをはじめとして,ソフト
ウェアを記述・検証・評価し,開発・保守を支援し,開発プロジェクトを制御す
るための種々の理論と技術を世の中に送り出してきた.その進歩は決して一直線
のものでなく,時代々々の社会的要請,計算機技術の発展を踏まえたものであった.
本講演では,まず,ソフトウェア工学の発展の歴史を振り返ることにより,達成
された技術要素とその相互関係に関する現状認識の共有を試みる.ソフトウェア
工学に関する研究・技術開発は,短納期開発,オフショア開発,新規ドメインか
らの要請など,新しい時代の要請に常に対応し続ける必要がある.そのために
も,現状の問題点を正しく認識し,中長期的な研究・技術開発の方針を立てるこ
とが重要である.本講演では,とくに,ソフトウェアプロセスモデル,ソフト
ウェア開発方法論,プロジェクト管理技術の関係についての問題点を指摘し,次
世代のグループによる研究・技術開発への期待を述べる.
かつて日本の企業はエンタープライズ系のソフトウェア開発において,複雑で大
規模なソフトウェアを緊密なチームプレイのもとに実現し,高い信頼性を有する
ことで世界的に優位な状況にあった.しかし,IT技術の進歩は日進月歩であり,
チーム活動を支える情報技術は時代の要請に応じて常に更新し続ける必要があ
る.ソフトウェア工学の果たす役割は大きい.
「ソフトウェア設計における「三物五類」− 近世江戸哲学の視点による考察 −」
岸田孝一(SRA-KTL)
10数年前に子安宣邦さんの名著「事件としての徂徠学」に刺激を受けて以来,
17〜18世紀の江戸哲学を拾い読みしてソフトウェア工学について考えるヒン
トを探すことが習慣になった.いわゆ SPI の基本的な枠組みが徂徠学と奇妙に
一致することは,すでにプロセス関連のいくつかの会合で指摘した通りである.
今回のシンポジウムでは,若干31才で夭折した浪速の天才的町人哲学者・富永
仲基(とみなが・なかもと)が,わずかに残されたその著作で提示した「加上」
そして「三物五類」の理論を通して,ソフトウェア設計方法論のこれまでの進展
の歴史を振り返ってみたい.
3. 18:00-20:00 懇親会 司会:田中一夫(SEA 代表幹事)
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<< 申込み方法 >>
講演会/懇親会参加ご希望の方は,下記メイルアドレスに申込書を送付ください。
sw-tp2006 @ kid.rcast.u-tokyo.ac.jp
シンポジウム(定員:200名、参加費無料)、懇親会とも定員に達しましたら、締
め切らせていただきますので、ご了承のほど、お願いいたします。
なお,懇親会参加ご希望の方は,当日会場にて懇親会費用を申し受けます。
懇親会ご参加の領収証発行は、開催場所が大学との都合もあり、今回はいたしま
せんので、こちらにつきましてもご了承のほど、お願いいたします。
(1-1)ご氏名:
(1-2)ご所属:
(1-3)メイルアドレス:
講演会:
□ 参 加
□ 不参加
懇親会:
□ 参 加
□ 不参加
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