[SML 7289] 分子間力を体感できる【HaptiChem】

AOKI Atsushi aoki @ sra.co.jp
2007年 3月 16日 (金) 23:01:52 JST


SRA先端技術研究所の青木です。

昨日(3月15日)に「分子間力を体感できる【HaptiChem】」の
報道発表が行われました。「ハプティ・ケム」と発音します。ハプ
ティック(力覚)とケミストリー(化学)の合成語(造語)です。
以下にリストしたウェブ上の記事をご覧ください。

ITmedia ぐぐっと引き合う分子間力を体感できる「HaptiChem」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/15/news104.html

ITpro 分子を触って力を感じる——国立情報学研究所が新しい化学教材を公開
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070315/265391/?ST=ittrend

日経バイオ 国立情報学研究所が分子間力の体験型教材を開発、
東京工業大学附属科学技術高校にて模擬授業を開催
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?id=20042698&newsid=SPC2007031545092&pg_nm=1&sai1=0&new1=1&news1=1&icate=0&yunw=1

8本の糸で吊られた球(グリップ)を分子に見立て、分子の間に働
く力を体感できるようにしたシステムです。8本の糸の先についた
トルクコントロール(回転力制御)可能なステッピングモータを司
ります。

これをすべて【Smalltalk Concurrent Programming】で実現をして
います。糸の長さを測定して3次元座標を求めるプロセスは 3000Hz
程度、3次元座標からフォース(力)を算出するプロセスは 1000Hz
程度。そして、それらを描画するプロセスは 30Hz(DVD 描画速度)
ぐらいです。

1秒間に 3000回〜 30回ぐらいの周期で行わなければならない処理
を複数立ち上げても、現代の Smalltalk はそこそこの性能を発揮
できること、それを物語っていると思います。ゴミ集めプロセスに
よる劣化もありません。

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R2D2 (AOKI Atsushi)        http://www.sra.co.jp/people/aoki/




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