[Squeak-ja: 2026] Re: ワークショップの感想文

Kazuhiro ABE abee.abe @ nifty.ne.jp
2004年 12月 6日 (月) 16:27:31 JST


阿部@新百合です。

On Sun, 5 Dec 2004 21:23:44 +0900
小池 <mha03030 @ nifty.com> wrote:
>私が驚いたのはHP社員のご
>子息と和田小学校の子供たちのSqueakによる作品のプレゼンでした。小学生たちのプ
>レゼンも上手でしたが、数週間で作ったという作品もよくできていました。また、子
>供たちの作品づくりに対する積極的な意欲も感じました。

本当のことを言うと、途中で訳が分からなくなって興味を無くしてしまったり、
自分が何をやりたいのか見つけられずに、絵を描いては消し、描いては消しとい
う子もいました。
もちろん、よく分かっている子は放っておいても進んでいくのですが、すべてが
そうというわけではありません。

私はスポットのお手伝いしかしていないのですが、先生方はそれぞれの子供のこ
とをよくご存知なので、その子の興味があること(野球が好きなど)を引き出して、
作品 (ピッチャーが投げてバッターが打つなど)につなげるということをされてい
ました。このあたり、なかなか真似のできないところです。

また、子供の数に比して教えられる人の数が絶対的に少ないので、ここまで細か
いケアができない場合がほとんどです。その結果、「なんか適当に描いといて」
のような乱暴な指示になってしまうこともあります。

さらには、作品づくりを手順で覚えてしまい、仕組みや意味が分からないまま、
結果として、なんとなく面白い動きをするものができたというケースもあります。

>以前にも京都の堀川高校で小学生のSqueakのワークショップを見たことがありまし
>た。小学生にもある程度の作品が作れるということはよくわかりましたが、今後は
>Squeakを教育のどのような局面において使用するのかということが課題になると思い
>ます。そのためには、しっかりとした教育のカリキュラムが必要だと思います。

おっしゃる通りと思います。どうしても「Squeakの授業」は「プログラミング技
術」「創造性」「論理的思考」などの獲得を目的にしがちなのですが、本当はこ
れらのリテラシを習得することで、特定の分野によらない問題解決の手段として
使えるようになれば素晴らしいと思います。

>私たちは、武蔵工業大学の系列高校の東横学園高等学校でSqueakのワークショップを
>行っています。このワークショップを通じて、情報教育においてSqueakがどのような
>役割を果たせるのかを確かめていきたいと思います。

機会がありましたら、ぜひそのお話もお聞かせください。よろしくお願いします。

 //abee
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阿部 和広  EMAIL abee.abe @ nifty.ne.jp



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