[Squeak-ja: 3060] Re: Wiki としての SuperSwiki

Masashi Umezawa umejava @ mars.dti.ne.jp
2006年 7月 16日 (日) 14:36:38 JST


こんにちは
梅澤です。

> ですが、プログラミング作業の場合は同時性というのは必ずしも
> 必要ないのではないかと考えいます。(もちろん同時性があっても
> 問題ありませんが。) プログラミング作業に同時性のある協調作業
> 環境を導入するとプログラミングスタイルはどのように変わると
> お考えでしょうか。残念ながら私には想像ができませんでした。
> 
> よろしければ、どのようなビジョンをお持ちなのか、教えてください。

端的に言えば、バーチャルな環境でもペア(もしくはそれ以上の人数の)
プログラミングができるようになるということだと思います。

ペアプログラミングの効用としては下記が詳しいです。
http://www.pairprogramming.com/

同時性のメリットとして重要なのは、プログラミングしている課程が相手に伝わる
ということだと思います。同時性がない従来の環境では、プログラミングのある時点
での成果(ソースコード)を共有することができても、そこに至るまでの作業や思考の
過程を共有することができません。しかし良いプログラマになるには、名人と呼ばれる
人のツールの使い方の所作や、問題解決に至っていくまでのコードの変遷のさせ方
といったものを、見て学ぶ(盗むとも言われますが)ことが重要です。静的な
ドキュメントでは伝わりにくいこうした情報が伝わることで、全体としてのスキル
アップが見込めるでしょう。

もう一つ上げると、従来のソースコードというファイル単位でのロックを排除
できるということがあると思います。オブジェクト指向の言語や開発環境を使って
いても、なぜか開発の単位は物理的なファイルになってしまっているという
のが現状です。しかし同時性が十分にあれば、相手が開発環境の中でコードのどこを
さわっているかは自明なわけで、ファイルのロックに縛られない、そこにある
オブジェクトのみを対象とした、もっと自由な協働作業が可能になるでしょう。

---
[:masashi | ^umezawa]



Squeak-ja メーリングリストの案内