[Squeak-ja: 3550] Re: SqueakFest '07 のご案内
Kazuhiro ABE
abee @ squeakland.jp
2007年 8月 19日 (日) 13:43:26 JST
阿部@新百合です。
ご報告が遅くなりましたが、先にご案内していたSqueakFest '07は8/1-3の会期を
無事終了しました。
http://www.smalltalk.jp/pipermail/squeak-ja/2007-May/003496.html
日本人参加者は11名と国際色豊かな全体から見ても相当の比率を占めていました。
そのほとんどが何らかの形で発表を行い、世界的にも存在感を示せたと思います。
中でも、杉並区和田小学校前校長の横山先生のご発表は永年の経験と実践による
裏づけを反映したもので、意味のある小さな課題を設定することで、小学校低学
年からでもスクイークを用いた学習が可能なことを示されました。これは、ただ
教条的にdrive a carをなぞるワークショップや授業に対する前向きな批判でもあ
ります。
また、デジハリの中村さんのワークショップ事例紹介、都立高校講師の市川さん
の授業での取り組みとリファレンスの作成も大変興味深いものでした。あのリファ
レンスはいきなりできたわけではなく、膨大な例題を作るに当たって、よりよい
授業のために何度も試行錯誤されていたことに感銘を受けました。
梅澤さんのSuperSwiki2のハンズオンは作品公開と共有の手段として、今後広く使
われる可能性があると思われます。SuperSwikiに比べて、Scratchのサイトがあれ
ほどの参加者と作品でにぎわっている理由はたぶん優れた環境のせいもあるでし
ょう。 SuperSwiki2はそのための環境になりえます。
高田先生と大東和さんのスマートカードを使った作品交換の研究は、抽象的なデー
タとしての作品ファイルを実際に手に持って受け渡せるカードにしたことで、子
供たちが実感をもって扱えるようにするというものです。形式的操作が可能にな
るのは小学校高学年からとも言いますので、これは面白い試みだと思います。
大島さんのOLPC Etoysの概要紹介は、初めての人でも全体像が把握できるものに
なっていたと思います。
また、BOFでは、山宮さんのGetTextによるEtoysの翻訳の話、林さんの多角形モー
フの話、市川さんのキャラを生かした別のチュートリアル、私のもえすくの紹介
などが行われ、それぞれ受けを取っていたように思います。
これらの発表の様子は以下のblogなどをご覧ください。
http://imamp.colum.edu/eceim/squeakfest07/blog/
http://useit-squeakfest07.blogspot.com/
http://d.hatena.ne.jp/squeaker/20070801
http://d.hatena.ne.jp/squeaker/20070802
http://d.hatena.ne.jp/propella/20070805/p1
参加者の皆さん、お疲れ様でした。また来年のSqueakFestでお会いしましょう。
//abee
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阿部 和広 EMAIL abee @ squeakland.jp
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