[Squeak-ja: 3468] Re: 正7角形の処理についてお教えください

田中 昭二 interact @ s-paru.com
2007年 3月 23日 (金) 20:00:49 JST


 井上 様

 お礼のご返事が遅くなりました。今日は、三鷹市内では小学校の卒業式で、
参加してきました。

 学習不足のわたしに分かりやすくごていねいな説明をいただき、ありがとう
ございました。お母さん方にもそのままご説明をさせていただきます。

■ スクイーク(=eToy)が求めるものとは?

 子どもたちが「コンパスと定規で正7角形を書く」ことが基本でしょうが、
スクイークは、タイルの数値を変えることで「簡単に多くの正多角形が書ける」
ことにわたしは魅力を感じていました。

 そして円に近似したさまざまな正n角形が短時間で描け、結果をすぐさま見る
ことができるのに驚きました。

 また、多くのアプリケーションソフトが、その使い方(技術)の学習に終始
してしまう中で、スクイークは、遊びの中で考える要素が多く、魅力ある「考
える道具」の一つと思っています。

 しかし、タイルを並べて正多角形を書かせると、少しずつ変化が見られまし
た。あまり深く考えず、子どもたちにそのまま伝え、子どもたちに考えてもら
えばよいようですね。

 素人のわたしには、Smalltalk (ソース)を読むこともできず、小学生に
どのように説明し、お父さんたちやお母さんたちがどう説明をしたらよいのか
と迷い、メーリングリストに依頼し、ご相談しました。

 井上さんから「正n角形の場合で、特別に正確に書けるのはたてよこが画面
に平行な正方形の場合だけではないでしょうか」とのアドバイスで、スクイー
クに、わたしが求めるものは何だったのかと改めて考えています。

■ 円周率「おおよそ3」

 三鷹市での『第2回スクイーク指導者講習会』で最後に「半径200ドット
の円周率をスクイークで測る」という課題を学びました。結果は、「円周率=
3.325」であったり、「3.275」であったりで、みんなで歓声を上げながら楽し
みました。

 これがスクイーク(eToy)の魅力なのだと。

 円周率は、2002年度「学習指導要領改訂」で「3.14」ではなく「およそ
3」と単純化された記憶があったからです。

 ある世田谷の友人から「学習指導要領では3でもよい、としているだけで
3.14と教えてはいけないとは書いてない」と教えていただきました。

 また「3.14に慣れているから3では粗すぎると感じるだけで、3でも
とりあえず差し支えないではないか、3.14にこだわる必要はない、とい
うのが私の考えです」とも書かれていました。

 スクイークを知って3か月ですが、これからも珍問愚問するかもしれませ
ん。その時はご指摘ください。今後ともよろしくご指導ください。


□ 参考までに 

 山宮隆さんの「スクイークを活用した教育の研究発表会(C4)」報告

 「2006年の夏に、『Viewpoints Research Institute』では重要なある一つ
の決定をしました。
  ……
 簡単に言うと、『イートイ』でコンピュータに必要なソフトの全部を書い
てしまおうというものです」
  ……
 アランさんが考えたのは、『T型フォード』みたいに分解できるコンピュー
タが欲しいということです。もしも『イートイ』でアニメを作るだけじゃな
くて、コンピュータの深い仕組み、例えばネットワークの動き、フォントが表
示される仕組み、スピーカのコーンが音を出す仕組みを操作出来たらどうで
しょうか? コンピュータの中身は何か難しい、手の届かないものに思いがち
です。

 しかし、それはただの道具なのです。『イートイ』でそのすべてにアクセス
することによって、私たちはコンピュータに使われるのではなく、本当の意味
で活用出来るようになります。それが Viewpoints の目標です。5年以内にや
ります。」

 田 中 昭 二
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 三鷹市新川6-28-15-102
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