[Squeak-ja: 4374] Re: Smalltalk合同勉強会@名古屋の内容で質問します。

Kazuhiro ABE abee.abe @ nifty.ne.jp
2009年 10月 20日 (火) 21:16:47 JST


こんにちは、阿部です。
個人的にVPRIの活動が最近良く分からなくなっていたのですが、山宮さんの説明はとても分かりやすかったです。ありがとうございます。
残念ながら私は名古屋に行けないのですが、可能ならぜひ東京にもいらしてください。

 //abee
--
阿部 和広  EMAIL abee @ squeakland.jp

2009年10月20日15:28 Takashi Yamamiya <tak @ metatoys.org>:
> 久保さん。
>
> 2009/10/19 kubo <kubo-o @ mbox.kyoto-inet.or.jp>:
>> 問題の領域の方はなんとなくイメージできる?のですが、
>> それを、どのようにしてreinventionしようとされているのか、
>> 方法側がまったく見えません。
>> 山宮さんのお話は、
>> それをLispでどう取り組むのか
>> ということなのでしょうか。
>
> ご質問ありがとうございます。ご指摘の通り STEPS は広い範囲を目標にしてい
> ますので、今私が関係している部分だけご紹介します。ドメイン特化言語とい
> う用語が一番ぴったりだと思います。
>
> プログラミング言語では大は小を兼ねるという事は無くて、問題に応じてちょ
> うど良い複雑さの言語を選ぶ事で、プログラムが分かりやすく短くなります。
> 例えば文字列検索に使う正規表現は、ただ記法が短いだけでなく、1) 必ず停止
> する。2) 入れ子構造を扱わない。という性質のおかげでバグが入りにくく
> 高速なコードを書けるという利点があります。
>
> この考えを進めると、あらゆる問題領域にそれぞれのミニ言語があっても良い
> という事になります。また、コンピュータへ入力は全て言語であると考える事
> も出来ます。例えば、インターネットのパケットは、ある決まり事に従って送
> られてきますし、マウスやキーボードからの入力もただのランダム信号では無
> く、それぞれがあるゼスチャーとして解釈される言語です。するとコンピュー
> タとは様々な言語を解釈するルール集だと考える事が出来ます。
>
> STEPS の一部では、そのルールを記述するメタ文法として解析表現文法を、低
> レベルな意味を記述するのに lisp 風の言語を使っています。lisp は一種の機
> 械語として使っているだけで、ユーザから見える部分は Smalltalk 風の言語に
> なる予定です。
>
> 現在の Squeak の先祖である Smalltalk 72 の文法は今よりもっと柔軟で、文
> 法自体をプログラムとして書く事が出来ました。例えばブロック構文無しで処
> 理をメソッドに渡す事が出来ました。STEPS プロジェクトはそこまで先祖返
> りしてあり得たかもしれない未来を Reinvention しようとしています。
>
> 山宮
>


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