[Squeak-ja: 2079] Re: WS報告: 道具を作ろう
Takashi Yamamiya
tak @ metatoys.org
2004年 12月 13日 (月) 16:17:54 JST
山宮です。
武田さん。レポート有難う御座いました。
> - EToyビューアを初心者、中級者、上級者向けに分け、初心者向けには
> "Drive-A-Car"カテゴリだけを見せた。
> "Drive-A-Car"カテゴリを作ったことはスムーズなワークショップのためには
> 大成功。ただし、参加者は上級者モードへの移行を言われてやっただけで
> 理解はしていなかったと思う。
実は他にも色々機能を入れた特別版だったのですが、ちゃんと説明出来なかった
部分が多々ありました。あと、これらの特別機能を入れた動機は「説明を
聞かなくても自分で発見できるシステム」を目指したのですが、先は遠いです。
> - ローカルSuperSwikiの利用。
>
> やはり、プロジェクトの保存と公開にはむちゃくちゃ便利。
> (USBメモリ持って走らなくてもよい、イメージの保存先に
> 悩まなくてもよい)ただし、プロジェクト名を英数字にしなきゃいけない。
これはお気軽で良かったですね。etoys と SuperSwiki はこんなに相性が良かっ
たのかと驚きました。もっと活用されても良いのではないかと思います。ちな
みにあの設定ツールは
http://map1.squeakfoundation.org/sm/accountbyid/4f38fede-e58f-48f0-bf41-0c109f9441e5/files/ServerTool.cs
よりダウンロードできます。
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以下ねらいと感想です。
今回のワークショップ「道具を作る」ははこだて未来大に続いて2回目で、大
学生にソフトウェア作りの楽しさを体験してもらう7時間のワークショプです。
数学や物理の話は出てこなくて、ただ面白い作品が出来れば良いのですが、散
漫にならないように、「道具として使える事」という一つの縛りを入れていま
す。出来た作品を「玩具を作るための玩具」という意味で、「メタトイ」と読
んでいます(ややこしいのでワークショップ中はこの言葉は使いません)。
今回具体的に出てきたのは、虹色の光の線の上を星が降って降りて、線に触れ
た時に色に応じた音が鳴り音楽を奏でる作品と、枠の中に白い星や丸の図形が
積もっていて、マウスを動かすと曇りガラスを拭いたように透明になって下に
描かれたクリスマスツリーが見えるという物です。
作品のアイデアを考え、言葉で表現し、出来る事と出来ない事のバランスを考
えて、時間の中で満足の行く物を作るという一日の凝縮された一連のプロセス
は学生さんにとっても私たちにとっても貴重な体験になったと思っています。
今後の課題は書ききれない程あるのですが、一つはもっと短い時間で出来ない
かなあという事。やはり7時間は長くて、熱中し始めると気にならないのです
が、なかなか丸一日のワークショップは敷居が高い。これはソフトウェアの改
良と教授法の改良の両輪が必要だと思います。
もう一つは、ワークショップ後のフォロー。勿論 Squeak 自体は無料でダウン
ロード出来るのですが、文系の学生に持続して興味を持ち続けて貰うにはウェ
ブサイトや作品共有の仕組みの整理は勿論、作った作品を例えば年賀状にして
みたり、動画 GIF にしてホームページに貼り付けたり、そういう細かいハウ
ツーの蓄積が要るのではないかと思いました。
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あと、バラバラでた機能上の意見等をランダムに書いておきます。
- 再描画の時に、ペイント機能「ちゅうし」ボタンで、「今描いている絵を本
当に消しますか?」と聞かれるのは適切では無い。
- ペイント中にフラップ操作が出来てしまう。
- 6個の要素が入った入れ物のカーソルを6ずつ進めた時、止まるはずのカーソ
ルが止まらない。
- 「向き」と「回す」の違いが分かりにくい。
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