[Squeak-ja: 3886] Re: プログラミングの後半コースについて
Masashi Umezawa
umejava @ mars.dti.ne.jp
2008年 5月 20日 (火) 17:19:41 JST
こんにちは
梅澤です。
早坂 吉昭 <hayasaka @ pluto.dti.ne.jp> wrote:
> ネパールの子ども達のIT教育支援を行なっている早坂吉昭です。
>
> 慶應義塾大学 大岩研究室の杉浦(ことだま on Squeak開発チーム)様の
>
> > 現在も,慶應SFCでは文系学生向けのプログラミングの入門コースの前半に利用
> > しています(文系といえども,大学生でSqueakだけでは...ということで,後
> > 半はJavaを利用しています.まだ詳細な分析をしてはいませんが,Squeakから入
> > ると,スムーズに授業が進むような感触はあります.)
>
> と書かれていますが、Squeakを学んだ後は、Javaを学ばせるのが良いのか、
> Smalltalkに進ませた方が良いのか迷っています。
> 最終目的にもよると思いますが、JavaはWebアプリケーションでつまずき、
> Ruby on Railsに押されています。
> SmalltalKは、SeaSideというWebアプリケーションを開発中ですが、
> SmalltalkもSeaSideもどちらも良い日本語解説書がないのが難点です。
> ご意見頂けるとありがたいです。
>
Seasideに関してはシンコムのチュートリアルが参考になるのではないでしょうか。
http://smalltalk.cincom.jp/scripts/smalltalk.dll/tutorials/vw7.6/seaside/seaside_intro.ssp
前提となっているSmalltalk実装系はSqueakでなくVisualWorksですが、読み替えは
可能でしょう。
また、もう少し先になりますが、オージス総研「オブジェクトの広場」にて、Seaside
の解説記事の連載予定があります。(私が執筆します)
http://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/
ただし最も重要なのは、武田さんのメールにもありましたように、「何のために」
ということなのだと思います。
Railsを使えば、確かになんとなくWebアプリケーションを作ることはできます。
開発者にとっては非常に実用的ではありますが、それによって何を学べているのか
ということが、学習の場においては重要と思います。
Railsに限らずJavaのフレームワークもSmalltalkのフレームワーク(Seaside)も
Webならではの変な約束事に満ちています。派手で見栄えはするかもしれませんが、
テキストによるプログラミングの基礎を学ぶという観点からは、不要なノイズが
たくさん入ってしまっているものかもしれません。
サーバ側であればSQL、クライアント側であればJavaScriptあたりが、フィード
バックもすぐに得られ、ある程度実用的で関心も出てきやすいのではないか、
と個人的には思います。(書籍の類もたくさんありますし、処理系もフリーです)
ではでは。
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